東儀秀樹

以前から気になっていたのでベスト盤を買いました。
ライナーノーツに載ってる雅楽に使われる雅楽器の説明を読んでたら、製作のプロセスで相当長い年月を要するものだったり、「笙」って楽器に至っては乾燥した状態でないと音程が悪くなったり音が出なくなるらしく演奏の合間に火鉢の炭火で乾かすとか。それらの音色が成り立ってる事が奇跡的な気がしてきて、音楽そのものも素晴らしいのでかなり心に来るものがありました。

今だとPCMシンセとかで世界の民族楽器の音なんかも簡単に出てしまうし、しかも凄い綺麗な音でサンプリングされてるので、鍵盤を触ったら楽器を演奏出来ない子供でも音が鳴らせるわけで、大元の楽器がどんな材料で作られててどんな形をしててどんな弾き方(吹き方)でその音色になるのか、あとはそれらの楽器でどんな音楽が演奏されるのか等全く知らなくても、ちゃんと音は出るし、それっぽい雰囲気の音楽も作れる。でも何かとても薄っぺらな気がしてきます。
自分が住んでる国で1000年以上前から演奏されてきた伝統的な音楽や楽器の事もよく知らなかったわけだし、もっとそういう事を深く知っておかなければってのを感じました。あとは、管楽器の音っていいなーっていうのも。
とにかく色んな楽器に触れてみたい。